葬儀と告別式は全く別物

葬儀と告別式は全く別物

“葬儀・告別式”ってどんなものでしょう。“葬儀・告別式”という風に、現在はひとつにして呼ばれることがほとんどですね。ところが実際は全く別々のものだって知ってましたか。意味も行われ方も別なのです。

“葬儀”というのは、故人の冥福を祈るための宗教儀礼であって、遺族や近親者が営むもの。仏式の宗派によって若干の違いはあるにせよ、仏の弟子としての戒律を与えて極楽浄土へ導くための大切な儀式です。つまり、この儀式によって与えられた仏の弟子としての称号が“戒名”というものなのでしょうね。

そして一方の“告別式”は、生前おつきあいのあった友人・知人が故人に最後のお別れをするための儀式になります。元々は、遺骨を墓地まで送り埋葬する際に行うものだったようですが、会葬者が火葬場まで同行するということがなくなったため、葬儀に引き続き行われるようになったそうです。

現在の告別式は、会葬者の焼香が中心です。参列したことのある葬儀・告別式を思い浮かべてみると、僧侶はいったん退場して、それからまた入場してきてたりしませんか。葬儀とは別の儀式ということなので、僧侶は改めて入場し、告別式が始められるということなのだそうです。

最近ではそれも略式化されつつあり、以前は“葬儀および告別式”とされていたのが、“葬儀並びに告別式”といった形になり、同時に行うことが通常になりつつあるようです。

さて、神式の葬儀はどうでしょうか。神式では、死のけがれを清め、故人の霊を家の守護神として祭るための儀式だそうです。一般会葬者のお別れは“玉串奉奠(たまぐしほうてん)”が中心。知らなかった私のために説明を加えますと、“玉串奉奠”とは、仏式でいう焼香のあたるものです。

玉串とは、榊の小枝に紙垂(しで)をつけたもので、この玉串に自分の心をのせ、神にささげるという意味が込められているそうです。神職の前に並び自分の番がきたら神職および遺族に一礼し、玉串を両手で受け取ります。右手の親指を下にして左手で支えるように受け、枝元が胸の高さになるようにやや持ち上げて一礼。祭壇前に進んで玉串案に供えます。遺影を仰いで深く二礼し、二回しのび手(音をたてない)で、かしわ手を打って一礼。2、3歩後ずさりし、向きを変えて神職と遺族に一礼し、席にもどります。

神式の葬儀・告別式にもぜひ参列してみたいと思えてきました。